【2026年最新試乗】なぜ「KC2型」ホンダ・レジェンドは今、伝説と呼ばれるのか?世界初レベル3自動運転とSH-AWDの真価

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【2026年最新試乗】なぜ「KC2型」ホンダ・レジェンドは今、伝説と呼ばれるのか?世界初レベル3自動運転とSH-AWDの真価
【2026年最新試乗】なぜ「KC2型」ホンダ・レジェンドは今、伝説と呼ばれるのか?世界初レベル3自動運転とSH-AWDの真価
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kc2 レジェンド——この型式名が今、自動車愛好家や中古車市場のスペシャリストたちの間で、かつてないほどの熱気を帯びて語られている。2021年末に静かに生産の幕を下ろしたホンダの最高峰セダン「レジェンド(5代目・KC2型)」だが、生産終了から5年が経過した2026年現在、その中古市場での評価が異例のV字回復を見せているのだ。

登場時は新車価格1000万円オーバーという高価格や、セダン市場全体の冷え込みもあって販売台数は伸び悩んだ。しかし、現在のEVシフトや自動運転技術が踊り場を迎える中で、改めてkc2 レジェンドに搭載された独創的なメカニズムにスポットが当たっている。そこには、時代を10年先取りしすぎたホンダの過剰なまでの情熱が詰まっていた。

生産終了から5年、2026年のプレミアム中古市場で「相場逆転」が起きている理由

kc2 レジェンド

中古車市場におけるKC2型の動きは、一般的な高級セダンの値落ちカーブとは明らかに異なる。通常、大排気量セダンは年式の経過とともに値崩れを起こしやすい。だが、現在のKC2型、特に2018年のマイナーチェンジ以降のモデルや後期型の走行距離が少ない個体は、底を打って以降、徐々に価格を切り上げている。

中古車販売店の関係者はこう明かす。「一時期は200万円台前半まで下落していた走行距離5万キロ前後の後期型が、現在は350万〜450万円前後へと急浮上しています。探しているのは、かつてのホンダファンだけではありません。最新セダンにはない『骨太な機械感』と『超高度な制御』の同居に魅力を感じた30代〜40代のITエンジニアや海外バイヤーからの問い合わせが殺到しています」。

世界初の「自動運転レベル3」——トラフィックジャムパイロットが遺した金字塔

kc2 レジェンド

KC2型を語る上で絶対に外せないのが、2021年にわずか100台限定で限定リース販売された「EX Honda SENSING Elite」だ。国土交通省から世界で初めて「自動運転レベル3」の型式指定を受け、高速道路の渋滞時にドライバーが前照灯や周囲から視線を外して車内ナビでテレビを試聴できる「トラフィックジャムパイロット」を実用化した。

2026年の今日、各社がソフトウェア定義車両(SDV)や運転支援システムをアピールしているが、法規制や責任所在の壁を乗り越えて量産車へレベル3を落とし込んだ実績は、今なお歴史的な偉業として輝く。この100台限定モデルの存在が、モデル全体としての「KC2」のブランド価値を決定づけたことは間違いない。

3.5L V6×3モーター「SPORT HYBRID SH-AWD」がもたらす唯一無二の走り

kc2 レジェンド

KC2型の真骨頂は、自動運転だけではない。むしろ熱狂的なファンを惹きつけて止まないのは、スーパースポーツ「NSX(NC1型)」と基本構造を共有するハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」の走りだ。

フロントに3.5L V6直噴SOHC i-VTECエンジンと1モーター内蔵7速DCTを配置し、リアには左右独立した2つのモーター(TMU)を搭載。アクセルを踏み込んだ瞬間に、リアの左右モーターが独立して力強いトルクを生み出し、車体をグイグイとコーナーの内側へ押し込んでいく。全長5メートル超、車両重量2トン弱の巨体でありながら、ワインディングではミッドシップスポーツ顔負けの回頭性を発揮する。この異次元のハンドリング体験こそが、現代の滑らかなだけのEVでは味わえない官能性なのだ。

北米アキュラRLXとの差別化と「知る人ぞ知る名車」としての地位

北米市場では「アキュラ RLX」として販売されていたこの車両。海外のJDM(日本国内専用モデル)ファンにとっても、右ハンドルのホンダ・レジェンド仕様は憧れの対象になりつつある。特に2018年の大幅マイナーチェンジで採用されたジュエルアイLEDヘッドライトとペンタゴングリルの組み合わせは、今見ても全く色褪せない圧倒的な存在感を放つ。

派手な宣伝を行わなかったこともあり、新車当時は街で見かけること自体が珍しかった。しかし、その控えめな外観の中に最先端の技術が満載されているという落差が、2026年の車好きの探究心を激しく刺激している。

中古購入時に直面する「バッテリー・複雑な電子制御」のメンテナンス現実

ただし、2026年にKC2型の中古車を手に入れようとするなら、相応の覚悟と知識も求められる。最大のポイントは、ハイブリッド用高電圧バッテリーのコンディションと、3モーターおよびSH-AWDを司る複雑な電子制御メカニズムの健康状態だ。

専用診断機(HDS)によるチェックは必須であり、特にリアのツインモーターユニット(TMU)のフルード交換履歴や、サスペンション周辺のブッシュ類の劣化状態には気を配りたい。整備ネットワークがしっかりしたホンダディーラー系中古車店や、技術力のある専門店での購入が鉄則となる。維持費用は決して安くはないが、メンテナンスの手間も含めて「現代のクラシック・ハイテクマシン」を育てる楽しみと捉えるオーナーが多い。

未来のセダン像を早取りしすぎた「エンジニアの執念」を今こそ味わう

自動車産業が電動化と自動化の波に飲み込まれる中で、KC2型レジェンドが放っていた光は、決して色褪せるどころか増している。ガソリンエンジンの官能的なサウンドと、電動ツインモーターのミリ秒単位の精密制御、そして先進の安全技術——そのすべてを高次元で融合させようとしたホンダの泥臭いまでのこだわり。

2026年という時代にこの車を走らせることは、単に旧型モデルに乗るということではない。日本の自動車史がもっとも貪欲に「最高の技術」を追い求めていた時代の熱量を、ステアリングを通して直接体感することなのだ。時代がようやく追いついた今、KC2型はまさに「レジェンド」の名にふさわしい名車として、歴史にその名を刻んでいる。 (出典: kc2 レジェンド(Yahoo!ニュース)